難波裕美のひとり言

難波裕美

頌栄企画 マネージャー

難波 裕美

  • ・日本長老教会 杉並教会員
  • ・厚生労働省認定葬祭ディレクター
難波裕美のひとり言
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難波裕美のひとり言

真っすぐ 2

前夜式・告別式の両日に渡り、大変多くの方が御参列されました。

私は葬儀の間ずっと、講壇に立たれ、背筋を真っすぐに伸ばし、私達に向って真っすぐに語りかけて下さる先生のお姿が、頭から離れませんでした。
先生はいつも"真っすぐ"でした。
ご自分のご病気に対しても、"死"に対しても、真っすぐ受け止めておらました。

私は以前(教会に通い始めたばかりの頃ですが)、教会員の方に『クリスチャンはね、死ぬのは怖くないのよ。』そう言われました。その時の私は"そんなの嘘に決まってる、死ぬのは誰だって怖いんだから!"そう思いました。
なぜ先生はこんなにも"死"に対して"真っすぐ"でいられたのでしょうか...。全ては分かりませんが、先生のお姿やお話を聞き、私の心にとても大きな変化と勇気が湧きました。
全て、神様の御愛なのですね。

葬儀が終わり、この地上において、先生との"お別れ"の時がやって参りました。
火葬炉にお棺が納められたと同時に、誰からともなく♪慕いまつる主のみまねきある今 十字架にないゆかん~♪♪愛する主の後を~♪と。
そして、二人・三人・十人...まるで映画の一場面のように、美しい"別れ"でした。
聖歌は、いつまでもいつまでも続きました。
私は、ずっとずっとこらえていた涙が溢れてしまいました。そして聖歌が終わるまでずっと、涙が止まらなくなってしまいました。

先生とのお交わりの時は、実際には短かったのですが、私達にとって、先生と出会えた事、そして与えて頂いた事、それはとてもとても長い間に匹敵するものでした。
そして先生は、最後の最後まで、ご自分の葬儀においてまでも、私達に沢山の事を教えてくださり、成長させて下さいました。
『先生、本当に有難うございました。心から感謝申し上げます。』

一粒の麦がもし地に落ちて死ななければ、それは一つのままです。しかし、もし死ねば、豊かな実を結びます。(聖書)
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