難波裕美のひとり言

難波裕美

頌栄企画 マネージャー

難波 裕美

  • ・日本長老教会 杉並教会員
  • ・厚生労働省認定葬祭ディレクター
難波裕美のひとり言
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難波裕美のひとり言

神様のお導き

私共に葬儀の事前相談がありました。
息子さんが入院中であるとのことでした。 お母様と色々とお話をさせて頂き、お母様は九州に住んでおられ、九州の教会の教会員であり、できれば息子さんが万が一の時には、キリスト教の葬儀で送ってあげたいと希望を持っておられました。
  息子さんは東京に住んでいらっしゃったのですが、お母様は東京には知り合いの方がおられず、お母様にとっては知らない土地であるということで、キリスト教の葬儀は諦めておられました。
"知り合いの教会も先生もいないので..."と。
  そこで、何とかお力になってあげることはできないだろうかと思い、私共が普段からお世話になっている先生にご相談をさせて頂きました。そして、ご両親を病院から教会へとお連れし、先生とお引き合わせをさせて頂きました。
  先生は、ご両親の思いを理解してくださり、お母様のたっての希望である病床洗礼を授ける為の準備をその日のうちにしてくださり、直ぐに病院へと向かってくださいました。
  私どものスタッフがその場に立ち合わせていただきました。その時、先生は病床の息子さんの姿を見て、涙を流しながら洗礼を授けておられたそうです。
息子さんが洗礼を受け、お母様は「神様に全てをお委ねすることができ、安心しました」とおっしゃり、希望を持ち息子さんの回復を神様に祈られました。

 しかし、残念なことに数日後、息子さんは召されました。
息子さんは、仕事で離島に行っておられる時に倒れ、ヘリコプターで都内の病院に運ばれました。

 息子さんが亡くなられた事はとても悲しいことであったのですが、神様は息子さんとご両親のことを心配してくださり、離島から運ばれた病院、病院から教会が近かったこと、そして先生や教会員の方が受け入れてくださったということ。
そしてお母様が東京の数ある葬儀社の中から、私共を選んでくださったこと。
全てが神様のお導きであったことに驚き、そして心から感謝をいたしました。

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